※ネタバレ注意


















悲しみ・憎しみ




















今、私の目の前にはボロボロになって横たわっているサソリ。

何があったかと言うと、数十分前にさかのぼる―




サソリは暁の任務のため、ちよバアと言う、肉親のお婆様と、桃色のピンクの髪をした子と戦った。





最初はサソリのほうが有利だと思った。

が・・・・・・・・、




やはり、敵と言っても一人は肉親のお婆様だ。
本気を出せるわけがない。





サソリは見事に二人にやれてしまい、私が駆けつけた時にはもう遅かった―







「・・・・サ・・ソリ・・」
私は目に涙をためながら、精一杯の声で彼の名を呼んだ。

サソリはと言うと・・・






親指での涙を拭き、














「・・・・・・・・・す・・・・・まねぇ・・・・・・・・・俺はもう・・・・・駄目・・・・みたい・・・・だ・・・・・」







「サソリ・・・・・・・・・お願い・・・死なないで・・・・・」









涙をボタボタと垂らしながら言ったを見て、









「・・・泣くな・・・・・・・・・・・俺は・・・死んでからも・・の傍に・・・居る・・・からよ・・・」


きごちなくサソリが微笑む。

そのサソリの笑顔は、一瞬にして私の不安を吹き飛ばした。
















「・・・・約束だよ?」



私は静かにサソリに笑ってみせた―

「・・・・・・・あ・・・ぁ・・・約束だ・・・」

そういうと、とサソリは最後のキスをした。





















もう・・・この暖かいキスはないんだ―


もう・・・サソリとの思い出も無くなってしまうんだ―


もう・・・サソリと・・・二度と会えないんだ―


もう・・・サソリのこの愛おしい声を聞く事ができないんだ―

























そう考えると涙がたくさん溢れてきた。

こんなに泣いたのは初めてかもしれない―

「俺は・・・お前の傍から・・・・・絶対離れない・・・・・・か・・・ら・・な・・・・・・・・・・・・・・・・」














そう言うと、ついにサソリは力尽きてしまい、もう二度と動くことのない、


ただの人形へと変わっていってしまった―











「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サソリ」

次々と止まる事を知らないように涙がこぼれてきた。




その時―


フワ・・・と暖かい風が、私の頬を撫でるように吹いた。

サソリが最後のお別れをしてくれたのかな・・

最後のお別れのときぐらい、私は笑って居よう・・・

「さようなら・・・」


そう言い、その風を優しく包むように手を出し、そして・・・
今までで一番最高の笑顔をした―









ちよバア様・・・




私は一生貴方の事を恨み続けることでしょう・・・。

私の元から愛する人を奪ったんですから・・・。


だけど・・・ちよバア様もきっと辛かった事でしょう・・・。

可愛がっていた孫を殺すと言うのは・・・。



私はちよバア様が何処に居ようと・・・私のこの身が滅びようとしても・・・

ずっと貴方を恨み続けます。



私の愛する人を・・・返して下さい・・・・・・・・









END.















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最後主人公は復讐へと走ってしまいましたね。
これを書くときに何故かサスケの気持ちがなんとなく分かるような気が・・・【え

私は涙もろいのでシリアスはやはり苦手です・・・【なら書くな
だけどどうしても書きたくなってしまうのです・・・【謎

ちなみにこれが初めて書いたドリームです。【え
見るに耐えられない・・il||li _| ̄|○ il||li
2006.2/25