また貴方と会える事を祈って 私は待ち続けます。



















     桜が舞う季節に・・・


















「サスケ〜!ごめんごめん;待った?」

「いや、今来たところだ」









密かに付き合っている私達は、いつもデートのときは人目の付かないところに待ち合わせ。









何故付き合ってることを皆に言わないかって?









そりゃあ・・・サスケがモテるから・・・・・・・・。









あ!でも、サクラといのには言ったよ?









ショックを受けるとは思ったけど、あの二人は一番の親友だもん♪
分かってくれると思ったから言った。










「行くか、

「うん♪」









いつもの日常。









こんな当たり前の日々がすぐ壊されるなんて

前の私にはこれっぽっちも思わなかった。









いや・・・・









思いたくなかった。









本当はこんな日常が無くなることなんて考えられたのか?









心の奥底では気付いていたのかもしれない









・・・・・サスケが私の傍から居なくなることを









何処かで察していたのかもしれない









だけど









自分の本当の心に気付けなかった









いや・・









    気付きたくなかった―









ただ・・それだけの事―・・・







ある朝。


はいつものようにまだ完全に目覚めていない体を無理やり起こす。









そして、顔を洗い、服を着替え、朝ご飯を食べ・・・

サスケと待ち合わせをしていた場所へと向う。









「・・・よう、

「おはよう、サスケ」









今思えば・・・気付いてあげればよかった









サスケの様子が可笑しかったことに・・・・



















その夜はサスケから急に木の葉の入口の門に来い、と呼び出された。









何の用かと思い、来てみれば、









「里を抜ける」との事。









うちはイタチを殺すために大蛇丸の所へ行く。









サスケはしっかりと、確かにそう言った。









だったら残された人達はどうするのよ

私はどうすればいいの?

木の葉の仲間は?









今までの楽しい思い出や、辛い思い出までも忘れて









そこまでしてでも大蛇丸の所に行くの?









そんなに強くなりたいの?









そんなに力が欲しいの?









聞きたい事、言いたい事はたくさんあった。









けれど

あの時の私には

「また・・・逢える?」

それだけしか言えなかった。





こんな事が言いたいんじゃないのに・・・・。























「・・・木の葉に桜が満開したころ、俺達が出会った丘で会おう」









そう言葉を残し、

そしてそこで私の意識が途絶えた。



どうやらサスケに手刀を入れられたようだ。

















その後サクラはサスケと会ったみたいだったけど、引き止める事は出来なかったらしい。









私はただ一人、桜が満開になる頃まで貴方を待ち続ける。



きっと桜が満開の頃には、私達が出会った丘で再び貴方と出会う。

























そして歳月は流れ、木の葉にもりっぱな桜が咲き乱れた。









約束通り丘へと向うと









そこには一筋の黒い影が









風に遊ばれていた髪を手で軽く押さえ、顔を上げる









そこには・・・









「・・・久しぶりだな、









桜が咲く頃にまた会おう









そう約束をした彼が立っていた









昔より背が少し伸びた彼。









だけど全然変わっていなくて









なんだか嬉しかった









そしてまた風が花びらを揺らす―・・・















     2006/3.12 修正