レベルが違いすぎる・・・!
記憶の中の人
【戦】
あれから30分は経過しており、暁の2人を相手にしているはもう、ボロボロ・・・。
チャクラも殆ど使い切ってしまった。
それに比べてデイダラとサソリにはかすり傷一つない。
こんなにも差があるのか・・・!やっぱ強い・・・。
「どうした?もう終わりか・・・?」
ニヤリと含み笑いをし、を見下ろすサソリ。
「他愛ないなぁ・・・うん・・・期待してたのになぁ〜」
デイダラはつまんなさそうにクナイを指でまわす。
「ま、そちらから来ないなら、遠慮なくこっちから行かせて頂くぜ・・・!」
ソォラァ!!と言う掛け声と同時に、サソリがチャクラ糸で操っている傀儡を向けてきた。
傀儡の仕込みがを襲おうとしたとき・・・・・・・・・!
ドゴォッ!!
は最後の力を振り絞り、傀儡を、殴って壊した。
見事にこなごな・・・。
予想していなかったことが起き、デイダラとサソリはただ驚くことしか出来なかった。
「ずっとこのチャンスを待ってた・・・!
至近距離じゃなきゃ傀儡を壊すことが出来ないからね・・・!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふーん・・ますますお前が欲しくなったぜ・・・!」
とくに慌てる様子もなく、また次の傀儡で襲ってきた。
は今回初めて怪力を使ったため、なれていなく、
先ほどの怪力でチャクラを全部使ってしまったのだ。
そのため、避ける気力もなく、傀儡が襲ってくるのにも関わらず、
意識が遠ざかるのを必死に堪えた。
けれど体は素直に反応してしまい、そしてはこの場に倒れてしまった・・・。
次に目が覚めたら、きっと暁のアジトだろうな・・・。
そんなことを思いながら・・・。
「・・・・・・・・・うっ・・・」
「あ!?!」
「ぁれ・・・・、ここは・・・・・・・・」
「ここは病院だ。安心して眠りな。」
「テマリ様・・・。」
私助かった、の?
「俺もいるじゃん。随分派手にやられたじゃん、大丈夫か??」
「カンクロウ様も・・・。」
は2人の顔を見ると、気まずそうに顔を伏せた。
「どうした!気分でも悪いのか?」
「いいえ・・・、平気です。ただ・・・」
「ただ?なんだ」
「申し訳なくて・・・・・・」
「え?」
「風影様を・・・我愛羅様をお救いすることが出来なくて・・・本当にすみませんでした・・・」
「・・・何をいう。お前が無事で良かったよ・・・。それに・・・、
お前が気にすることはない。今はとりあえず休め。」
「でも風影様が・・・!」
「我愛羅は別の者がすでに追っている。・・・・・・木の葉のカカシ達がな・・・」
「そうです、か・・・。」
「それからは暁に狙われている可能性がある!この部屋の前に見張りをつけおく。
お前自信も注意しておけ!!」
「・・・・・・御意」
そしてテマリとカンクロウは病室から出て行った。
あとから聞いた話しだったが、木の葉の暗部の者が暁のあとを追いに行ったら、
私が暁の二人と戦っていたそうだ。
途中私が倒れたのを見て、暁のものが私を連れ去ろうとしているのに気付き、
暗部の者は急いで私を助け出してくれたそうだ。
サソリお兄ちゃん・・・。
あのとき・・・お兄ちゃんは私が傀儡を壊そうとしていたのを分かっていたはず・・・。
やっぱりまだ、昔のお兄ちゃんが残ってるんだ・・・。
それに私、たいして大きな怪我がないし・・・・・・、
なにより・・・
毒が盛られていない。
いくら殺さない程度に、と言っても、毒は使うはず・・・。
(相手を痺れさせたほうが何かとやりやすい、と私は思う。)
・・・・・・やっぱりお兄ちゃん・・・、優しいな・・・。
「旦那〜木の葉の暗部の野郎に取られちまったなぁ・・・・・」
「・・・・・・・あぁ・・」
「なぁ、これ言ったら怒ると思うけどよ、」
「なんだ」
「・・・もっかい訊ねるが、あのとか言う小娘、旦那にとって・・・・・・、
本当にただの妹分・・・だったのか・・・・・・?オイラにはそうは見えないけどな・・・」
デイダラはあえて“本当に”を強調した。
「何を言う・・・」
「だってさ、だってさ!さっきの戦いんときとかさ、毒を使って簡単にさらっちまえばいいのによ、
旦那はただ傀儡を操ってただけで、毒使う気配する無かったし・・・うん・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・デイダラ」
「うん?」
「てめぇ・・・俺を怒らせたいのか?」
「だから最初に怒ると思うけど、って言ったじゃねぇか!!」
・・・・・・やはり俺のしたことは、世間で言う・・・『手加減』って奴、なのか・・・。
・・・くそっ、どうも昔からにだけは甘いんだよな・・・。
調子狂うぜ・・・。
「デイダラ」
「こ、今度はなんだい・・・?」
「今日の夜・・・・・・、砂の国行くぞ」
「・・・旦那の故郷ねぇ・・・・・・。あの小娘をさらいに行くのか・・・、ククッ・・・」
デイダラの意味有りげな笑いに腹が立ったのか、サソリはデイダラに殺気を込めた視線を送る。
その視線に気付いたデイダラは、慌ててフォローする。
「いや・・・何か“お姫様をさらう王子様”みたいな・・・うん」
全然フォローになっていない、デイダラの言葉を聞き、サソリは無言で十八番の傀儡を出す。
無論、3代目風影だ。
デイダラはそれに怖気付いた様子もなく、事実を言ったまでなのになぁ・・・と呟いた。
当然それはサソリの耳に聞こえていたわけで、その3代目風影を使い、デイダラに攻撃した。
デイダラはなんなくそれを避け、『・・・・・・サソリの旦那も隅に置けない奴だな・・・』と思うのでした。
---------------------------------------------------
あのサソリの様子を見ると、デイダラの推測は間違っていなそうですね・・・藁
次から砂の国へ行き、さんをさらいに行きますよw
あ〜・・・悪い王子様みたいでス・テ・キ☆【黙
2006.7/26