イタチはサスケ君を自分の器を測るための復讐者として生かした―
今も昔もこれからも・・・【後編】
丁度あの日・・・一族殺しの日、私はたまたまイタチとサスケ君に会いに行こうと思い、
うちは一族に来ていたのだ。
私が来た時には・・・ もうすでに―・・・・・・
そして、イタチに一緒に里を抜けよう・・・そう誘われた。
あなたに誘われたことが、どんなに嬉しかったか・・・
最初は戸惑ったものの、イタチから離れたくない・・・・
それには、イタチに負けないぐらいの実力を持ち、それならば足手まといにならないだろう。
とイタチは言った。
私は火影様とサスケ君、そして里のみんなに心の中で何度も謝り・・・
イタチと一緒に里抜けを決めた。
その判断があったからこそ今があると私は思う。
私は今でも里を抜けた事が良い事だとは思わない。
けれど、自分自身で決めた道だ。
後悔なんてしたくない―
それから、サスケ君とはときどき会う。
丁度久しぶりにサスケ君と会ったときは、確か・・・彼が下忍になっていて、
その時までは姿を現さなかった。
サスケ君が成長してたときは、すっかり男らしくなって、背も伸び、イタチそっくりだと私は思った。
私は確かにイタチと一緒に里を抜け、“暁”と言う組織に所属した。
だけど里の方には、私は失踪した。と言う事になっている。
(だから内緒で今もサスケ君と会ってるよ)
一回サスケ君にこんな質問をされた。
「なぜ里の奴らに姿を見せない」と・・・。
その時は「ちょっとやり残した事があってね・・・」っと言いその場を誤魔化したが・・・。
サスケ君の事だ。
薄々気付かれているのかもしれない・・・・
そりゃそうようね・・・
イタチが一族殺しを謀った日と、私が居なくなった日・・・同じなんだもん―・・・。
どっちにしろ、サスケ君が気付いていても、気付いていなくても
いずれ私とイタチに対面するだろう。
そう・・・敵として・・・。
・・それでもいい。
私はイタチだけが好きだから。
生涯愛した人だから・・・。
暁のアジトの外。
木陰に座っている雲模様の黒いマントを着ている男女の黒い影。
「・・・今日もいい天気ね」
「ああ・・・そうだな」
二人はまるで・・・自分達とは正反対の、蒼く澄んでいる空を見上げた。
「・・・」
「うん・・・?」
「・・・本当に俺と一緒に里を抜けても良かったのか・・・・・?」
「・・・・・・・何言ってるの!当たり前じゃない!!私は全然後悔してないよ?
それに・・・・イタチと一緒に入れるだけで私は幸せだよ?」
はそう言い、幸せそうに微笑んだ。
ああ・・・・・・
お前のその笑顔を見ると安心する・・・・。
俺だってそうだ・・・・・。
・・・
お前が居たからこそ今の俺が居る・・・。
・・・お前にはどんなに感謝してもしきれないな。
「・・・」
イタチはそう彼女の名を呼び、そっと頬に手を添え、優しくキスをした。
そのキスは、まるでイタチの感謝の気持ちが込められているように、
甘く・・・・・切ないキスだった。
イタチ・・・
これからもずっーと一緒だよ・・・?
「・・・」
「イタチ・・・」
「「愛してる」」
終わり。
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ん〜・・・・
少し切なさも入ってますよね〜・・・【知るか
はぁ・・・イタチに「愛してる」って言って貰えたらどれだけ幸せか・・・ww【黙れ
2006.3/4