「…なあ。」
「あら、珍しいこともあるものね。サソリから口を開くなんて…」
「あ?てめーけんか売ってんのか?」
「アハハ、冗談よ、そんな怒らなくてもいいじゃない。」
そう言ってクスクス笑う実希を見て、すぐむきになった自分が恥ずかしく思えた。
「ところでなに?どうしたの、サソリ」
「…あ、あぁ…いや、もしもの話しなんだが・・・」
「うん?」
「・・・・・・もし、俺が居なくなったら、お前は何を思う?」
もしも俺が・・・・・・
「・・・本当にどうしちゃったのサソリ、あなたが急にそんなこと言うなんて・・・」
「とくに深い意味はねえよ。ただ気になっただけだ。」
「・・・そうねえ・・、ちょっと信じられないかも」
真顔でそう言うの考えがよく分からず、
サソリは少し眉をしかめた。
「つまり、サソリが居なくなるなんて、ありえなそうってことよ」
そう言って首をかしげて微笑むにサソリは頬をちょっと染めた。
しかし今居るのはサソリの部屋であって、この部屋は地下に存在するため、
薄暗いのでにはバレていない。
そしてサソリはそれを打ち消すかのように問いかけた。
「どうしてそんなことが言えるんだ?」
「んー・・・なんか不死身そうだなー、みたいな」
「・・・はっ、くだらねえ」
サソリはそう吐き捨てるとのすぐ後ろにある自分のベッドに横になった。
「なによ〜、人のこと自分の部屋に連れ出しといたかと思うと、
急に変な質問したあげく放置ってわけ?!サソリのバカー!」
急に目の前でそう騒ぎ出したに軽くため息をつき、
のほうへと体をゴロンと向けた。
ポカポカとサソリを叩いてるの手を片方がちっ、と掴むと、
飽きもせず今度は顔をぷくーと膨らませた。
そんな行動をとるを見て、サソリは思わず顔がほころんだ。
「・・・なあ」
「今度は何よ・・・!」
「・・・・・・・・・・・・」
サソリにじっ、と見つめられ、”やっぱサソリってきれいな顔してるなー・・・”
なんて考えてると妙に意識してきて、恥ずかしいやらなんやらで思わず目線を下にずらしてしまう。
「・・・・もし俺が・・・・・・」
「・・・・?///」
長い沈黙も破って再び喋りだしたサソリに目線をあげると、
いつになく真剣な表情をしたサソリの顔が目の前にあった。
「もし俺が、のこと好きだって言ったらどうする?」
「えっ・・・・・・・・?」
思いがけないサソリの言葉に私は思わず聞き返してしまった。
「だから・・・、もし俺がお前のこと好きだって言ったらどうするっつってんだよ」
めんどくさそうに、だるそうに、でも少し照れくさそうに言うサソリを見て、
どんどん愛しさが沸いてきた。
「・・・わ、私も・・・・・。もし私も、サソリのことが好き・・って言ったら、どうする?」
私のその言葉に軽く目を見開いたかと思うと、すぐにニヤリと笑った。
「そんなの決まってんだろ?」
グイッ・・・・・!
サソリにそのまま手を引っ張られ、気がつけば横になっていたサソリの腕の中。
「サソ・・・っ・・///」
言葉を遮るかのようにサソリはにキスをすると、そのままぐるんとに跨った。
顔を真っ青にさせているを見てサソリはククッ、と笑い、
「もし俺が、もう我慢できないって言ったら・・・?もちろん最初から最後まで相手してくれるよな?・・・?」
「・・・・どうせ、私には拒否権ない・・・とか言うんでしょ・・・?」
「ククッ、よく分かってんじゃねーか。・・・そんな涙目で見んなよ、余計そそるだろ?」
「・・・・・・どSめ・・///」
「そんな俺に苛められるのが好きなんだろ?」
「・・・・っ・・//」
「素直な奴は嫌いじゃないぜ」
サソリはそう言うと、の首筋に顔を埋めた。
「んっ・・、サソリ・・///」
「・・・俺のもんって印な」
そう言ってニヤリと微笑む彼にドキッ、とし、赤い顔を隠すためにそっぽを向いた。
「」
「ん・・?」
「・・愛してるよ」
「・・・・///私も・・あ、愛してる//」
「はい、よくできマシタ・・・ククク・・」
そしてはサソリの甘い罠へと落ちていった。
どこまでも、どこまでも、奥へと深く・・・・・・・・。
----------------------------------------------------------------
本当かなり久しぶりに書いたらこんな駄作に・・・il||li _| ̄|○ il||li
もう嫌だ・・・orz
2008.5/19